緩和ケアの習得は看護師として必要

看護師資格にプラスしたい緩和ケア知識や技術

看護師は怪我の治療中の人の世話や治る見込みのある病気の看病だけをするものではありません。死にゆく人を最後の時まで看護することも仕事です。がん患者や、末期患者の苦痛を和らげるケア、いわゆる緩和ケアのプロが今とても求められています。

最近では、ホスピスはもちろん、入院中の患者や外来患者にも行われている緩和ケア。最近ではがん患者だけではなく、全ての患者や患者の家族に対して緩和ケアは行われるべきだとする声も大きいようです。看護師の資格としては認定看護師に属します。日本看護協会の調べでは緩和ケア認定看護師は2012年度で1295名。正看護師として5年以上(内3年は緩和ケアの実務)の勤務と6カ月の教育機関での受講が必要と道のりは長いように感じますが、90%以上の受験者が合格しているそうです。

キャリアアップを考えている既存の看護師はもちろん、これから看護師を目指す学生も緩和ケア認定看護師の道を考えているなら、早く行動を起こすに越したことはないようです。それは、ほとんどの教育機関の受講時間は平日の日中であるため、受講期間中は休職する必要があるかもしれないという点で、ある程度計画的に進めていく必要があるからです。緩和ケアチームが設置されている病院勤務の方が、実務経験を積むにも、途中で学校に通うにも都合が良いかと思います。日本緩和医療学会に登録する緩和ケアチームは全国に393施設。もっとも、これらの登録施設の多くは活発的な活動がある施設だということで、緩和ケアの資格取得に対して理解ある病院はまだまだあるはずです。

年々、ホスピスで死亡退院する方は多くなってきている現状ですので、緩和ケア認定看護師の需要も増え続けていくことでしょう。教育施設は全国にまだ少ないので、そういった面で狭き門なのかもしれませんが、目指した人のほとんどが合格するという状況を考えると、志しさえあれば取れる資格とも言えそうです。